新エキスの開発
二酸化炭素による超臨界抽出で、水では抽出されにくい新しいエキスが抽出できます。
1900年の創業から今日までに蓄積した実績データとノウハウから、商品開発をトータルでサポートします。
- 超臨界二酸化炭素(CO2)抽出のメリット
- 脂溶性成分(油脂、色素)は有機溶剤(ヘキサンなど)での抽出が一般的ですが、抽出物中への残留が問題視されています。 二酸化炭素は人体に無害であり、有機溶剤に代わる抽出溶媒として利用できます。 また、抽出工程は酸素に触れず、光が当たらない環境ですので、成分の酸化・光分解を心配する必要はありません。
原 料 | 抽出物 | |
---|---|---|
コ-ヒー豆、紅茶葉 | カフェイン(アルカロイド類) | |
ホップ | α酸(ホップエキス) | |
タバコ葉 | ニコチン(アルカロイド類) | |
藻類 | βカロチン、アスタキサンチン(カロチノイド類) | |
粗プロポリス | プロポリス | |
香料 | バニラビーンズ | バニリン |
ローズ | 精油(2-フェニルエタノール) | |
ラベンダー | 精油(ラベンダーオイル) | |
ジャスミン | 精油(酢酸ベンジル、安息香酸ベンジル,フィトール、脂肪酸メチル) | |
ペパーミント | 精油(ミントオイル) | |
ハッカ油 | メントール(分画:不快風味成分,樹脂成分の除去) | |
柑橘類果皮 | シトラスオイル | |
緑茶(不醗酵茶)、ウーロン茶(半醗酵茶)、紅茶(醗酵茶) | 脂溶性香味成分 | |
スパイス類 | ショウガ | ジンゲロール(辛味成分) |
唐辛子,パプリカ | カプサイシン(カロチノイド類) | |
アンゲリカ、オールスパイス、カルダモン、セージ、セロリ、キャラウエイ、クローブ、コリアンダー他 | 精油 | |
魚油 | EPA、DHA | |
うこん(ターメリック) | 精油(ターメロン:セスキテルペン類)、クルクミン |
超臨界CO2抽出とは
気体と液体が共存できる限界の温度・圧力(臨界点)を超えた流体であり、その特性はどこにでも入り込む気体の性質(拡散性)と成分を溶かし出す液体の性質(溶解性)の両方をもっていることです。
新エキス原料の開発とOEMのフロー
- 打ち合わせ
- ニーズ確認、お客様の方で抽出を検討されている天然物に関してご相談
- 試作
- 対象の天然物から試作抽出を行います。超臨界CO2抽出を行う場合は、実生産機の1,000分の1スケールの試作機を用いて抽出テストを行います。
- 評価
- 試作抽出で得られたエキスの成分を分析し評価を行います。
- 実生産へ
向けた検討 - 試作抽出エキスの品質ならびに成分がクリアーできた場合、実生産を想定したコスト算出を行い、実生産機でのスケールアップテストを行います。
- 実生産へ
- 製造
- スケールアップテストでの結果を基に抽出条件を決定し、製造します
- 納品