interview #07

市場の動向を考慮した
「自分発信の提案」を目指す

生産部 技術革新推進室/
2019年入社

Q1-Job description

仕事内容

ソフト面から品質とコスト、そして働く環境に改善・改革を

技術革新推進室は「さらに高いレベルでの製品の品質や生産性の追究を」という会社の強い想いを実現するために前身である技術課より部署名を変更し、設立されました。定義されたのは割と最近のことで、実は部署名に関しては私が考案し、技術革新推進室所属と命名させてもらいました。より高度な知的財産を蓄積し、品質や生産性をさらに高め続けていこうという会社の強い意志を感じ、ワクワクしながら仕事を進めています。技術革新推進室の仕事は、これまでの会社の経験則を、ソフト面・ハード面の両面において様々な技術を用いて「見える化」し、それを標準化することで品質や生産性のさらなる安定と向上を目指していくことです。製品の製造方法などのデータから品質や生産性への影響を評価することで、製品製造時のトラブルの原因を追究するほか、そもそもトラブルが起こらないようにするための技術的な検討や、設備の検討も行っています。仕事の一例ですが、この度弊社においては新工場を設立することになりました。今回の新工場においては、弊社のコアコンピタンスである漢方製剤の一貫製造技術、錠剤化技術における高品質化、高効率化を狙うべくシステム化を進めています。と言いますのも漢方薬というものは天然物を原料にするため、大げさに言えば毎回品質が変わります。ただ、患者様が求めるのは高品質である漢方薬ですので、製造条件や原料の特性をデータとして蓄積し、それぞれのデータとしての関連性を解明していくことで「常に高品質な漢方薬」をお届けすることが可能となると考えています。この、新工場における大きい柱であるIoT化-システム化の部分を担わせていただいています。技術革新推進室の役割は製品の品質や生産性を向上させることですが、製造現場の方の働きやすい環境作りにもつながる、会社にとって欠かせない仕事だと思います。

Q2-Reason for joining

入社理由

QOLへの貢献となりたい姿の実現性の両立

身の上話ではありますが、3歳の時に父親を亡くしたことや、祖父が糖尿病でインスリン注射を打つ姿に、「もっと生活の中で病気と共存する治療」はないものかと考える様になりました。そんなものを探していると、大学時代の下宿先の近くに漢方薬局があったことから、日々の生活に根づくようなもので病気をやさしく治すものとして漢方の存在を知るとともに強く惹かれたのを覚えています。大峰堂に入社した理由ですが、就職活動を行う中で軸としていた考え方が大きく2つありました。1つは前述のとおり「漢方」に携わるということ。2つ目は「”品質”を高くし続けることを自分の手で実現する」ことです。そのなかで志望職種に関して、募集職種を選ぶ際には「品質職」を選択していたのですが、説明会や面接を受けていく中で多くの「品質職」が自分の行いたい”品質”に対するアプローチとずれていることに気づきました。大峰堂薬品工業という会社は説明会の段階から社長が登壇されており、思いの丈を正直に語られていたので、「もしかしたら。。。」という淡い期待の元、自分のなりたい姿と、逆算した行っていきたいことを正直に伝えると、「今はそんな部署無いけど、これからの会社にとって必要な仕事だと思うし、新しい部署を創ろうか」という言葉を聞いた瞬間に入社を決意しました。

Schedule

1日のスケジュール

  • 7:45
    出社
  • 8:00
    朝礼
  • 8:30
    メールチェック
  • 9:00
    製造現場での検証業務
  • 12:00
    昼休憩
  • 13:00
    検証結果のデータ整理
  • 14:30
    検証結果について製造現場、品質部門と打合せ
  • 15:30
    機器メーカーと打合せ
  • 16:30
    メールチェック及び日報作成
  • 17:00
    退社
Q3-Impressive experience

成功体験

常に広い視野を持ち、俯瞰的に物事を見るのが成功のカギ

「医薬品の品質に関わる仕事をしたい」という想いのもと、入社当初から「品質を高めるとは」ということを常に考えております。私の考えではありますが、品質や効率の最高到達点は100点(これまでの経験)を突破することが出来ると思い、仕事をしています。ただ、仕事で経験を積む中で、ただやみくもに品質や効率を追究するだけではダメであるということにも気づきました。人やお金をかければいくらでも品質を高めることはできます。ですが、それだけでは様々な負担が際限なく増えてしまいます。そういった事態を防ぐためにも、品質を向上しつつ生産性も向上するような、製造現場の精神・肉体負担が少なくなるような方法で進めていく必要があると感じています。成功体験として、たとえば、包装という工程における事例を紹介します。医薬品の直接包装容器には気密性を担保しておく必要があります。しかし、その方法は水の中に対象物を沈めて減圧環境で●分耐えれば合格、のような試験の官能性があり、品質の判断基準としてわかりにくく感じたことがありました。そこで様々なセミナーや展示会から得た情報を基に空気減圧試験機を導入することで、試験結果を数値化することが出来、基準の数値に対して対象物の検査値がどのような数値を示しているので「適」である、不適になったから製造機器の調整が必要であるという、論理的な品質の担保とその後の行動の論理性を生み出すことが出来ました。このような事例は自分にとって100点→120点の様な品質/効率を高く保ち続ける活動の一つであると考えています。

Q4-Future goals

今後の目標

社員一人ひとりに改善が根付き、個人としても強い会社を創る

技術革新推進室はデータを活用してトラブルを予測したり、製造工程の改善や新たな技術の導入をしたりする部署です。私たち技術革新推進室の最終目標は「技術革新推進室がなくなること」なんですね。一見「なくなる」と聞くとネガティブに感じますが、決してそうではありません。むしろ、ポジティブな意味合いがこもっています。 現在、技術革新推進室ではデータを活用した製造現場へのフィードバックを行っていますが、それと同時により多くの有用なデータを基に、より高いレベルでの「品質向上」「コスト削減」「働く環境の改善」をめざして工場のIoT化を進めています。IoTによって工場の稼働状況を可視化し、より多くのデータを蓄積することで、これまで未知だった情報を見える化し、未来を予測していこうという考えです。IoTを導入するということは、私たち技術革新推進室の役割をテクノロジーに置き換えることで、その活用は製造現場の方々に委ねることになるわけですね。将来的には、製造現場の方々が自分たちでIoTを活用していくのが理想だと考えています。理想の実現にはまだまだ多くのハードルがありますが、いつか実現できることをめざして日々の業務に取り組んでいきたいと思います。

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