より高品質で付加価値の高い
新製品を世に届ける
研究開発部 開発1課/
2020年入社
- 社員インタビュー
- 研究開発部 開発1課
仕事内容
漢方薬×独自技術で漢方の良さを最大限引き出す製品開発を
開発1課では、新製品の開発におけるいわゆる「ものづくり」を担っている部署です。個人的には、“どんな薬をどうやって作るかを具現化する”部署だと考えています。最初のステップでどんな製品を造るのかを明確にイメージをして、そのイメージを実際の開発作業に落とし込みながら製品開発を進めていきます。
1つの新製品を開発する際の仕事の流れとしては、まず生薬から成分を抽出したエキス粉末を試作して、さらにエキス粉末を用いて錠剤や顆粒剤などの製剤設計や処方検討に取り組み、最後に工業化に向けたスケールアップ検討へと進んでいきます。実は最初のステップである「イメージを具現化する」プロセスがとても大切で、ここで1〜2か月程度かかります。開発のトータル期間としては、お客様から依頼が来て製品が販売されるまでに2年ほどかかることが多いですね。
漢方薬は長い歴史の中での十分な使用経験から有効性や安全性が担保されているので、西洋薬のような臨床試験が必要ないという大きな特徴があります。だからこそ、先人たちのたくさんの努力によって見いだされ受け継がれてきた漢方薬の良さを、当社が培ってきた独自技術と最先端技術を組み合わせることで最大限引き出していくことが私たちの真の使命だと考えています。
大峰堂の魅力
長い歴史の中で培ってきた技術から
生まれる新しいアイデア
大学では遺伝子工学を専攻しており漢方薬とは全く縁がなかった私ですが、入社後は半年間の現場研修を経て、現在の部署に配属となりました。現場研修で、漢方エキスと製剤の基礎技術について学んだ後も、業務の中で先輩や上司から処方の組み方を教わったり、紹介してもらったセミナーに参加したりしながら日々知識を広げています。こういった教育制度が充実しているのは、大峰堂の特徴ではないでしょうか。入社直後からこれまでの専攻や知識、興味を考慮して、一人ひとりに合わせた研修を組んでくれるので、不安を感じている方でも安心ですね。
あと学びながら仕事をしていく中で個人的に意識しているのは、「いい製品とは何か」を常に考えることです。たとえばですが、すぐに市場に出せるようなスピード感をめざすのか、品質だけでなく価格も意識して時間をかけて開発するのかについては製品ごとに違いがあるので常に意識していますし、使う生薬やエキスの製法、使用する製剤化技術の適性なども頭に入れるようにしています。どうすれば製品の付加価値を高めることができるのかを考え続けることが、最終的に良い医薬品を作るうえでとても重要になってきますね。また、自社の強みである「一貫製造」も大峰堂の付加価値を高めている大きな要因のひとつです。いい医薬品を創るための土台がすでにあり、そのうえで新しいことに挑戦する社風があるので、これからチャレンジしたい人には最適な環境ではないでしょうか。
Schedule
1日のスケジュール
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7:50出社、研究開発部朝礼
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8:30メールチェック
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9:00新製品試作
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12:00打ち合わせ資料の作成
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13:00昼休憩
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14:00他社メーカーとの打ち合わせ
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15:00試作データの整理
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16:00新製品処方案の作成
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16:30上司への業務報告、日報作成
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17:00退社
仕事に対する姿勢
試行錯誤を重ねてお客様に納得してもらえる製品開発を
上司からの「やってみないか?」というお誘いがきっかけで、とある新製品の開発に携わったことがあります。ところがいざ実際に取り組んでみると、当時の自社技術ではどうしても求めるスペックにならず、大きな壁に直面することになりました。何度も試行錯誤する中で「なぜ作れないのか」を考えるうちに、食品・化粧品・塗料などのほかの分野の技術を応用できないかという考えが頭の中に浮かびました。さっそく他業界の文献も調査し、得られた知見を応用して、ある添加物をこれまでの使い方とは違う用法で使用してみた結果、見事に問題を解決することができたんです。そのとき、「過去の経験だけにとらわれちゃいけない」「色々な分野の知識を取り入れなければいけない」と強く実感しました。自分の視野を広げる大きなきっかけにもなりましたし、成功した瞬間は自分の成長を実感しましたね。
「全人類を幸せにする」「健康をサポートする」と謳っている私たち大峰堂の製品を世界中のお客様にご使用していただくためには、自分が納得いくまで追究していかなければなりません。もちろん、品質・価格・機能性、どれが欠けても世界中の人に認めてもらうことはできない。だからこそ大峰堂で働くうえでは、簡単に人の意見に流されてしまうよりも、自分の意見をしっかり持てることがとても重要だと思っています。個人個人の意見が会社を大きく成長させることができるのも中小企業のよさですから。
今後の目標
お客様のためにQCD+付加価値を高め続けるには
いま私が仕事に取り組むうえでめざしているのは、最高品質の製品を低コストかつスピード感をもって開発することです。ただし「高品質」と「付加価値」を私は別のものだと捉えていて、一括りにするのではなく「Q(品質)C(コスト)D(納期)+ 付加価値」を総合的に高めていくことが重要だと考えています。たとえば、「品質」に関していうと、漢方薬は天然物由来の多成分製剤なので品質の安定した製品を製造するのが難しいですし、そもそも科学的な予測をしながら製品開発をするのもとても難しいんですね。だからこそ、天然物由来の品質のバラツキを打ち消せるような革新的な技術を開発することで、どんな漢方処方でも安定した品質のものを製造できるようにしたいと考えています。それこそ、天然物というカテゴリにおける「世界一の技術力」を、本気でめざしています。
また、買いやすさや飲みやすさといった「付加価値」を強めるためには、お年寄り向けの製品であれば錠剤を小さくしたり、若者向けの製品であれば苦味マスキングを検討したり、といったことが考えられます。さまざまな側面から漢方に求められる付加価値を模索する先に、お客様に感動してもらえるような製品を世界中に届けることができる、そんな未来があると信じています。だからこそ、今までにない新技術の確立が必要なのです。
漢方薬業界は先人が長い年月をかけて培ってきた技術やノウハウによって成り立っています。ですがそういった技術やノウハウに甘えて進歩することをやめてはいけないと常日頃から感じています。先人たちが築いてくれた土台の上に新しい技術や知見を積み上げていくことで漢方薬をさらに進化させ続けていきたいと思いますし、得られた知見を「個」ではなく「会社全体」で共有できるように体系化する取り組みにも挑戦したいと思っています。
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