個々の成長の先にある
会社の未来を見据えて
生産部 設備管理課 /
2009年 入社
- 社員インタビュー
- 生産部 設備管理課
仕事内容
社員の安全を守り、安定した製造体制を築く
設備管理課の主な仕事は「工場の安全管理」と「機械の導入・保全」です。まず「工場の安全管理」では、ユーティリティ設備(電気・水道・ガスなど)の計器の数値、運転状況、異音・異臭の有無などを定期的に点検しています。トラブルが起きたときに対処するのも設備管理課の仕事です。トラブルの報告がよせられたときには、『現場・現物・現実』を確認し、真因を探るようにしています。問題があった個所を修理するだけではなく、同じことが起こらないような対策も大切ですね。人によるエラーだった場合には、原因と注意点、対応策のレクチャーなども行うようにしています。
次に「機械の導入」では、機械の選定や仕様の決定、メーカー出荷前試験、工場の改修、機械の設置・試運転、製造現場への移管といった様々なプロセスを担当しています。費用対効果や能力スペック、納期も考慮しながら、現場の改善につながるような判断をします。「機械の保全」は、徹底して取り組んでいる仕事の一つです。なにか機械トラブルが発生すると、当然予定通りに生産が行えません。その機能を維持できるように、継続的な保全を心がけています。
最後に忘れてはならないのは、設備管理課の使命は「製造現場で働く方の安全と働きやすさを守ること」だということです。ですので、常日頃から製造現場の方とコミュニケーションを取り、私たちの仕事が机上の空論となってしまわないようにすることも、とても大切だと感じています。問題が解決したり改善したりした時の、社員からの「助かりました。ありがとう」の声が何よりも嬉しい瞬間ですね。
DXスマート工場に向けての取り組み
データを駆使して機械を管理し、未来を予測する
全社を挙げて取り組んでいることのひとつに、製造現場のDX(Digital Transformation)があります。医薬品業界は、生産時の記録を手書きで行う慣習があるため、たとえ抑止を徹底したとしても人的ミスが起こることは少なくありません。製造設備のIoT化を進めることで、同じ時間に、同じ場所で、各生産ラインのデータを取得することができれば、より正確に記録することができるようになります。厳密には「記録」というより、「製造現場の管理」ができるというイメージが近いですね。あるいは今後、事業が拡大して工場が増えていった場合、各地に点在する何ヵ所もの工場や生産ラインをすべて見て回らなければいけないという問題も出てくるでしょう。その問題に対しても、正確なデータを蓄積していくことができれば、現場の機械の状態をより早く正確に把握できるようになると考えています。
その第一歩として、工場ユーティリティ設備の様々なデータの蓄積と、活用の検討を行っています。実測値や個々の経験則を電子帳票に記録し、誰でも機器の経歴履歴を確認できるようにすることで、有事の際には最短最適なアプローチができるような仕組みを模索しています。そして、いずれはこの取り組みを製造設備全体へと波及させ、「データを基にこういう数値であればトラブルが起こる確率が高い」と事前に予測できるようなシステムを作り上げることが最終目標です。設備管理課として会社の未来を率先して作っていくという信念で、様々な取り組みを行っています。
Schedule
1日のスケジュール
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7:00出社、部門朝礼、メールチェック
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8:00部署朝礼
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8:10設備や機械の導入・改善の検討(仕様書の作成、確認など)
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10:30ユーティリティ設備の巡回点検
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12:00昼休憩
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13:00メーカー・工事業者との打合せ
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14:30打合せ内容のまとめ、資料作成
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15:45ユーティリティ設備の巡回点検
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16:45上司・部下と情報共有、日報作成
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17:00退社
仕事の楽しさ
尊敬する仲間と共に、困難を乗り越えた先にある達成感
新しい設備の導入は、かつて本当に苦労した経験があります。今では、会社としても個人としても、技術や経験を積み重ね、ある程度のことは予測し対処できるようになりましたが、昔はそうではありませんでした。当時は構想の構築から機械仕様、設置場所、制御システムの検討など、未経験の内容が山積みで、どう進めればよいのか日夜悩み続けていましたね。医薬品製造ラインならではの厳しい法規制も考慮しつつ、既存の生産計画には影響を及ぼさないことが最優先事項でしたので、工事工程の確認、スケジュールの調整、工事取合の調整には細心の注意が必要でした。構想から、生産機器の設置、試運転調整、稼働確認まで、1年以上かかり完成させることができた時は、何事にも代えがたい達成感がありました。大きな壁を乗り越えた時ほど、喜びと達成感が大きいということを、身をもって経験させてもらったように思います。
当時ことを振り返ると本当に大変でしたが、周囲のサポートの大切さを改めて感じる機会でもありました。尊敬できる上司や先輩、部下や同僚、業者様にも本当に助けていただきましたし、そうした支えやアドバイスがあったからこそ、ここまでやってこられたのだと感じています。当時の経験が今に活きていることは言うまでもありません。
今後の目標
個人とチームのレベルアップで会社の未来を創っていく
設備管理課の目標をあげるとすれば、これから今まで以上に個人として強くなり、そして組織として強くなることではないでしょうか。設備管理課のメンバーひとりひとりが社内の機械や建物を理解したうえで、状態を正しく判断することができるようになることで、より土台のしっかりした安心感のある会社を創っていけると思っています。そのためにまず、メンバーひとりひとりが自分なりに考え、学ぶ姿勢を持つことが重要です。かつて私が師匠と仰いでいた大先輩からは、「もうちょっと深く考えてみなさい。多面的なものの考え方が必要だ」という助言をよく受けていました。この姿勢は今でも私の仕事のモットーとなり、それが最適解なのか、もっと良い方法がないかと考えることがとても重要だと感じています。
そして、もう一つ大切にしたいことは、関わるすべての方々に感謝の気持ちをもち、協力する姿勢です。設備管理課の仕事は、他部署や業者様との協力がなければ成り立ちません。設備は多岐にわたる技術の結集ですから、学びの機会は絶えません。周囲のサポートを受けながら、日々スキル向上を目指すことが不可欠です。
設備管理課は、モノづくりが好きな方や、機械を扱うのが好きな方にとって最高の職場です。専門的知識は入社してから働く中で自然と身についていくものだと感じています。自分の気持ち次第で、活躍できるフィールドはどこまでも広がります。経験や知識にとらわれず、気軽に新しい扉をたたいてもらえれば嬉しいです。設備管理課は、普段味わえない大きな達成感を感じられる部署です。ぜひ一緒に働きましょう!
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