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プロジェクト座談会

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RECRUIT PROJECT

4年目までの若手社員による新卒採用プロジェクト

クロストーク
OUTLINE

プロジェクト概要

創業120年を超える大峰堂では、ユニークなプロジェクトが行われている。「みらくるプロジェクト~会社のみらいを共につくる人財採用プロジェクト~」だ。このプロジェクトの最大の特徴は、新卒採用を入社1年から4年目の若手社員が中心となり、採用活動を担っている点だ。「若い社員が採用に携わるの?」と驚かれることも少なくないが、若手だからこそ見えるもの、学生に伝えられることがある。今回はプロジェクトメンバー11名の中から代表して5名のメンバーに集まってもらい、採用プロジェクトへの想いを語ってもらった。

  • PROJECT MEMBER
  • PROJECT DATA
  • 高本
    高本
    入社3年目
    研究開発部
  • 大谷
    大谷
    入社2年目
    信頼性保証部
  • 安藤
    安藤
    入社2年目
    研究開発部
  • 吉村
    吉村
    入社4年目
    生産部
  • 赤木
    赤木
    入社3年目
    営業部

※座談会メンバーの名前は仮名としています

プロジェクトデータ

なぜ若手が
採用プロジェクトを担うのか?

TALK 01

「このままでは、理想の“人財”に出会えないかもしれない――」そう危機感を抱いたのは、代表の辻将央だった。2020年以前、大峰堂の採用業務は数名の限られた人事担当者で行われており、採用の方向性を模索する状況が続いていた。辻は考えた末、若手社員を中心とした新卒採用のプロジェクトチームをつくる策を思い立つ。若手が担う採用プロジェクトの狙いを、生産部の吉村(2019年入社)はこう語る。「社長の意図は2つありました。ひとつは学生目線に近い若手社員からのアイデアや意見を反映させること。もうひとつは未来の幹部候補生たちに、採用プロジェクトを通じて成長の場を作ることです」(吉村)

経営陣の賛同を得ると、2020年8月、採用プロジェクト「みらくるプロジェクト」が始動する。現リーダーの吉村、そして当時新入社員だった赤木と高本を含むメンバーは、初めての試みを前に不安と希望を感じながらも、さまざまな案を出しあった。「この時期は新型コロナウイルスの影響で、対面での説明会で直接パンフレットを配ることができず、次なる手を打つ必要がありました」(赤木)思案を巡らせるも、時だけが過ぎていく。その時、ふとメンバーからひとつの案があがる。「そうだ、大峰堂で働く社員の魅力を伝えるために映像をつくろう」。

TALK 02

ようやく完成した社員紹介映像。社内外で動画の反響はあったものの、学生に幅広く周知されるまでは至らなかった。「『僕たちの仕事を見てくれ』っていうのに、ちょっと振り過ぎた気はしました」と吉村は振り返る。熱が入り過ぎた反省と悔しさをバネに、次なる挑戦に目を向けた。2021年7月、入社したばかりの大谷と安藤も加わり、メンバーは11名となる。プロジェクトが大きく動き出したのは同年の夏のコンセプト会議だった。

「会社の未来のために、どのような採用を目指すべきか……」メンバーはホワイドボードに採用までの道筋を時系列で書き出し、なにが足りないのかを話し合った。白熱した議論が交わされ、気が付くと辺りはすっかり暗くなっていた。「そもそも『この会社は何をしてるの?』という学生の疑問にちゃんと向き合う必要がありました。そこで、大峰堂の中身をしっかり伝えるために夏インターンシップを開催することにしたんです」(吉村)インターンシップは毎年冬にも開催していたが、職種別に的を絞ったプログラムが中心だ。「製薬業界や大峰堂を伝えるための新しい場をつくる――」。大峰堂の採用プロジェクトは、次のステージへと動き出した。

OMINEDO
RECRUIT PROJECT
テーマ1
Cross Talk
INSIDE STORY

採用サイト制作の裏側

いまご覧になっている、この採用サイト。実はこれも「みらくるプロジェクト」メンバーが立ち上げたものなんです。数年前まで皆さんと同じ立場だったからこそ、自身の学生時代を思い出しながら「自分ならどんなことを知りたいだろう?」「こんな情報があれば興味をもってくれるかな?」と皆さんの目線で考えを巡らせました。サイト全体の構想から掲載写真一枚一枚に至るまで、就活生へのメッセージを込めて制作しているので、いろんなページを見てもらえると嬉しいです。

TALK 03

夏インターン開催まで残り1か月、メンバーは準備や告知に奔走した。自身の仕事を抱えながら、会社を左右する採用に携わるのは簡単ではない。どのように乗り越えたのだろうか?「夏インターンの準備期間はちょうど研修中でした。上長の理解をいただきながら、うまく時間調整をして取り組みましたね」(安藤)「時には普段の仕事と業務が重なり、重圧を感じたり、モチベーションが上がらなかったりといったこともあります。でも、メンバーの先輩方の振る舞いを見て、『私もこんなふうに取り組んでみよう!』って思いながら気持ちを高めていきました」(大谷)「会社のことを伝えたい」という気持ちが彼らを突き動かした――。

そして迎えた夏インターン当日。応募者数は120名にも及び、メンバーの予想を遥かに超える成果だった。アンケートのなかには「社員との対話」という項目の評価がひと際高く、彼らは確かな手ごたえを感じた。当時のことを高本は振り返る。「面談をすると『ホームページではこう書かれていましたけど、詳しく教えてもらえますか?』と質問してくれる学生がいました。疑問を素直に投げかけてくれるのは嬉しいです。ただそれ以上に自分が答えに詰まるような鋭い質問ほど、期待も高まりますね」(高本)

OMINEDO
RECRUIT PROJECT
テーマ2
Cross Talk
INSIDE STORY

若手の活躍を影で支える存在

ここまで読んだ方の中には「こんな大きなプロジェクトに携わるなんて、自分にできるだろうか?」と不安に感じたかもしれません。「会社と学生の皆さんをつなぐ」という重要な使命を担うことができるのは、若手を影で支えてくれる風土が会社にあるからです。たとえばプロジェクトの軸となる採用方針については、社長や上司から何度も助言をもらうなど協議や相談を重ねてきました。社内のサポートを受けながら安心して挑戦できる環境があるのは、大峰堂ならではの魅力ですよ。

TALK 04

夏インターンシップを終え、冬インターンに向けて準備が始まった。6日間におよぶ一大イベントだ。メンバーは連携をとりながら、プログラムの構成を考え、代表や各部門の上長のスケジュールを調整に奔走する。
「大峰堂には割とアクティブな人が入ってくるので、さらに若手同士ともなれば、コミュニケーションが活性化します。一緒に試行錯誤しながら『これやってみようか!』と前向きに話し合えるのは良いところですね」(赤木)

年の瀬の12月、インターンシップ本番を直前に控え、エントリーシートの審査に取り掛かる。対面で行う冬インターンではすべての学生を受け入れることができないため、熱意ある応募者を見極めていく。「興味を持って書いてくれている学生は、文面から伝わってきます。その意欲は受け取りたいですね」(高本)

年が明けた1月某日、ついにその時を迎える。冬インターン開催当日、メンバーは各部門や得意分野に合わせて担当を振り分け、分刻みのスケジュールをこなしていく。仲間とともに一致団結して、冬インターンを乗り越える。

クロストーク
TALK 05

時は流れて、2022年4月某日。大峰堂にて、遂に一次面接が始まった。待機室にはインターンシップや説明会で熱心に話を聞いてくれた学生の姿があった。面接を控え緊張した彼らの面持ちを見かねて、プロジェクトメンバーが声をかける。やがて面接に向かう学生の背中を見送りながら、彼らは背筋が伸びる思いがしたという。「インターンシップや面接に臨んでいる学生と『社会で何をしていきたいのか?』ということを話す機会がありました。真摯な彼らの姿を見て、私自身も仕事の軸を見つめ直すきっかけになったように思います」(安藤)「学生にとって面接は『会社を選ぶ』という、人生を左右するような重大な決断をする場面です。だからこそ、本人の意思や意向と、会社が思い描く姿が合致するのかを想像し、考えて、考え抜きます」(高本)

同年6月、約1年かけてメンバーが向き合ってきた5名の学生が内定。この結果を受けてようやく「自分たちのチャレンジは、間違ってなかった」と思える瞬間が訪れ、思わず安堵する。プロジェクトを通じて学生の姿を追いながら、同時に自分達自身の成長も感じていた。「学生の表情を見て『あ、これは伝わってないから、言い方を変えよう』と気がつくようになりました。相手の立場になって話す姿勢は、普段の業務にも活きています」(大谷)「この採用プロジェクトがなかったら、各部署の活動をここまで鮮明に知ることはなかったと思います。会社を、部署を、そして自分自身をどう変化させるかという考え方が身につき始めたように感じました」(赤木)

そしてリーダーの吉村が想いを語る。「僕はもともと好きなことを仕事にしたいタイプだったので、自分の業務と経営とを関連づけて考えたことはありませんでした。でも、採用の視点に立つと、その先には会社の未来がありました。僕たち自身が会社の目指す道を理解できていなければ、学生に何も伝えられない。このプロジェクトを通じて『自分を経営する力』が身についたと感じています」(吉村)

社長の辻は「みらくるプロジェクト」の意義をこう語る。「採用プロジェクトを通じて、自らの意志で『会社の未来を創り上げる力』や『仕事を通じて社会を幸せにする力』を創造してもらいたい」。いまはその想いをひとりひとりが理解し、一歩ずつ歩みを進めている。共に会社を創る人財と出会うため、彼らの挑戦は今日も続く――。

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